徒然日記その275. 最近の中学校 教科書を終わらない (5/27)
中学校の中間試験の時期である。毎度のことであるが、1学期の中間試験の出題範囲は大変狭い。なぜ狭いかというと授業が進んでいないからである。早い中学校ではゴールデンウイーク明けに中間試験があるから、例えば中1の英語なんてアルファベットしか出題されない。中1の数学はほとんどが「小学校の復習」からの出題である。
では、中2や中3はどうだろう。こちらも同じようなものだ。新学期になっても前学年の教科書をやっていたんだから「予想通り」とも言えるか。だいたい新学年になっても前学年の教科書をやっているなんておかしいではないか。中2は中1の教科書、中3は中2の教科書を使って授業をしているのである。こうやって段々と積み残しが出てきて、結局は高校入試・卒業までに教科書を全部終われないのである
義務教育の内容を全部終わらないというのはかなり問題なのではないか。高校の必修教科未履修問題よりも悪質だと思うのだ。こんなことがまかり通っているので、中学校に対する信頼は下がる一方なのだ。
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