徒然日記その312. 高校受験 お疲れさん。 (3/16)
今日(3月12日)の公立高校Bグループ面接試験で、今年の高校入試は終了である(二次募集もあるけれど)。私の受け持っている大学受験生も全員合格したので、私自身の今年の受験は完全終了である。
あとは3月23日の公立高校合格発表を待つだけであって、今さらすることは何もないのだけど、相も変わらずテレビは合格ボーダーがどうのこうのと言っている。高校入試と大学入試センター試験とは自己採点の意味合いが全然違うのだ、と去年書いた。
センター試験はマークシート方式の完全客観試験である。だから、だれが採点しようと結果は同じ。一方、愛知県の公立高校入試では記述式問題がいくつもある。英作文とか国語の要約とか、採点基準が公表されていないのだから自己採点の結果など信頼できない(高校入試向けの模試での国語要約問題の正答率は15%しかないらしいから、本人ができたと思っていても実際はわからないのだ。英作文にいたってはもっと低いらしい。数年前K里高校に合格した塾生によれば国語は満点のつもりだったが実際には国語要約問題はペケだったとか)。それから、センター試験はどの大学に出願するかを決めるために自己採点結果はたいへん大きな意味をもつ。一方の高校入試ではそんなこと必要ない。つまり自己採点なんて必要ないのである。
まあ、試験が全部済んだのであるから、自己採点をして一喜一憂するのもよかろう。だからといって、その通りの結果かどうかは別なのだけど。
さて、前置きはこのくらいにして、公立高校入試の出題内容を振り返ってみたい。例年通りの平易な出題もあるが、全体としては愛知県の入試問題は難化したといっていいだろう。この難化の仕方がくせ者で、読みにくい・書きにくい出題が増えたことによる難化だと思う。知識の連携を試すとか、深い思考力を試すなどとは少々違うわけで、あまりいいことではない。
もう一点、これも昨年書いたことだけど、本当に教科書の範囲を逸脱していないのか、疑問なのである。たとえば、名古屋市内で使われている地理の教科書(教育出版)には、Bグループで出題された福島県のももなんてどこにも出ていない。現在の地理の教科書では日本の7つの地方---北海道地方・東北地方・関東地方・中部地方・近畿地方・中国四国地方・九州地方---を各論で習うことはなく、例えば日本の農業については、このページのように「ざっと」出ているだけである。同じくBグループで出題された北海道の酪農だって、本文に「ちらっと」出ているだけで、都道府県ごとの統計資料や表になっているわけじゃない。
塾では、統計の表で出題されても対応できるように詳しく勉強するのだが(要するに古い教科書の内容を教えている)、中学校ではそこまで教わっているのだろうか。疑問である。
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