公立高校を訪ねて 撮影体験記その2.「伝統校と新設校」
今日は、尾張の北部と東部地区(春日井・小牧・犬山方面)を撮影することにした。3/22は、たまたま愛知県の公立高校の合格発表の日にあたった。まだ幼い受験生と、クラブ活動に精を出す在校生などがたくさんきていた。
「なんかどきどきしてきた」と騒ぐ女子生徒。我々の頃(25年前)は公立が本命校だったので、もう少し緊張感があったような気がする。なおかつその当時は学校群制度だったため、どちらの学校になるのかも興味があった。それが今では「複合選抜」といって複数校受験できるらしい。
前回指摘したような不便なところの公立高校に行くより、名古屋市内の便利なところにある私学高校に行く生徒の気持ちもわかる。「大学附属の私立高校なら内部推薦で大学に入れるので、大学に行くつもりなら私立高校の方が有利な部分も多い」そうだ。授業料などはどうなっているのかさっぱりわからないが・・・。
郡部の高校でも伝統校になるとよい立地のところにある。新設校は○△東高校とか○△西高校というネーミングがたいへん多い(伝統校=○△(地名)高校、新設校=○△(東・西・南・北)高校というパターン)。伝統校は便利なところにあって、なおかつ優秀な生徒が集まる。新設校には2番手以下が集まり、一部が私学に流れたら、それ以下の生徒で学校が構成される。しかも不便なところにあるので遠くからは通えない。これが「公立高校の定員割れ」の原因じゃないかと思う。しかも生徒はだんだん減ってくる少子化傾向だ。公立高校が「老人ホーム」になるんじゃないかと思えてきた。
尾張在住T