公立高校を訪ねて 撮影体験記その5.「愛校心」
今日は名古屋市内の伝統校「愛知商業」です。新築になったばかりの真新しい校舎。名古屋市内東区という好立地にあるため、スペースが高校としては狭い感じがするが、運動場が北側の裏手にある。今回の撮影は公立高校が対象となっているが、ほとんどが県立高校で、一部の名古屋市立高校が撮影リストにある。県立高校は、真ん中の校舎(ロータリーや玄関のあるメインの建物)の上に3本の掲揚塔があり、真ん中に「日の丸」(祝日とは関係なしに・・・念のため)、左に愛知県の県旗、右に校旗が掲揚してある。
正門のわきには立て看板もしくはアクリル板に「許可なく校舎、ならびに校庭内に立ち入ることを禁ず。 ○△高等学校長」と書いてある。残念ながら、外から撮影できない学校には、やむおえず「ちょっと失礼」して立ち入らさせていただいた。愛知商業も失礼してはいらさせていただいた学校の一つだが、ロータリー脇に「校訓」を書いた石碑がある。いかにも学校らしい。校歌が彫り込んである学校もあった。愛校心の高揚を狙ったものか?スクールネットの「教育掲示板」で暫く前に話題になった「旭丘高校の傲慢?」ではないが、今の生徒に愛校心はあるのだろうか。学校群制度・複合選抜制度のもとでは、必ずしも希望校に入学できることにはならない。努力して勉強してやっと入学し、学園生活も楽しくて初めて愛校心が涌いてくるものではないか?
「ほんとうは、◯△高校に行きたかったんだけど・・」「◯△高校は無理だといわれてこの高校へ・・」という気持ちで入学してきた生徒に、愛校心が持てるだろうか。入学後に勉強やクラブ活動に積極的に励むだろうか?今の受験制度のもとでは(制度を変えても難しいと思うが)、すべての生徒が希望校にすすめるわけではない。学力(内申点?)である程度は決まってくるらしい。某予備校のキャッチフレーズに「志望校が母校になる」というのがあったが、うらやましい限りだ。学校卒業後、母校の校歌を歌えるOBはどれ程いるのだろうか?
尾張在住T