徒然日記その269. 最近の大学受験 1100億円が動くの??  (2/10)

  

最近の大学受験のことを書こう。大学受験にはお金がかかる。受験料とか交通費とか、遠くに受験に行くなら宿泊費とか。交通費だってハンパじゃなくなる。では、この受験費用、大学受験生一人あたりの平均はいくらだかご存じですか?答えはこれ。

東京地区私立大学教職員組合連合が実施している調査によると、大学受験に要した費用(受験料・交通費・宿泊費)は、自宅通学者が平均184,500円、自宅外通学者は平均243,800円とのこと。両者を平均すると214,150円。

 

大ざっぱな計算をしてみよう。受験生一人20万円として、センター試験を受験したのがざっと55万人だから、20万円×55万人=1,100億円なのである。この1,100億円というのは、予備校や塾や参考書・問題集にかかる学費を一切含まない金額なのだ。つまり、大学を「受験するだけ」でこれだけのお金が毎年毎年動いているのである。びっくり仰天である。

なぜ、受験生一人あたり20万円もかかるかというと、昔と比べて受験する入学試験回数がべらぼうに多くなったからである。私立大学はA方式にB方式、さらには地方試験に一芸入試(呼称は色々ある)。同じ大学の同じ学部を受験するにしても何度も受験可能なのだ。1回で決められたらそれに越したことはないのだが、試験回数が多ければ当然1回の試験で出す合格者は少なくなる。だから何回も受験する必要が出てくるのである。

複数の大学を受験する場合には、2月に入ったらひたすら受験会場を回っているようなものである。今週は関西の関関同立で来週は関東のMARCH、なんて感じだ。

こうなってくると、受験生には経済的・時間的・体力的に負担を強いているだけでなんのメリットもないように思われる。大学側は受験料収入が増えてニコニコなのかも知れないが(いやホント、受験料収入を当てにしてるんじゃないの?)。入学試験を複数回用意するのはいいのだが、入試問題でも手を抜いている大学も実際にあるのだ。

日本の大学受験はヘンである。誰か何とかして下さいよ。

 


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